パルシステムとコープデリの違いは?配達料金、価格、品揃えを比較

生協の価値と役割
パルシステムとコープデリの違い

関東圏で生協の利用を検討している方にとってパルシステムとコープデリの違いは?と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか?
そんな疑問を解消できるようパルシステムとコープデリの違いについてここでは、違いを見ていきたいと思います。

同じ生協・地域なのになぜパルシステムとコープデリがあるの?

まずはじめに、パルシステムもコープデリも同じ生協です。でも利用する組合員にとってはややこしいですよね。(できることなら日生協一つにして欲しいと私は今でも思います。)
これは、生協の歴史(生協法)に由来します。もともと「地域生協」は都道府県を跨いで事業をすることが認められていませんでした。

しかしながら、同じ仕組みを地域生協独自で作るのはもったいないという思想が元となり、徐々に規制が緩和されて事業連合(都道府県を跨いでも問題がない)という形で活動を認められた経緯から関東圏ではパルシステム、コープデリ、ユーコープなど同じ地域でも異なる事業連合が誕生しました。
一つの都道府県でも複数の地域生協がありますので、同じ地域でも複数の事業連合ができる結果
となったのです。

事業連合とは、複数の「地域生協」が集まった組織で、商品企画や仕組みなどを共有し組合員に提供する事を目的としています。ですので、パルシステムやコープデリの事業連合に参加している「地域生協」が各都道府県に存在します。
代表的な地域生協は東京を中心に活動する「コープみらい」です。

パルシステムとコープデリの違いを一覧表形式で比較

  パルシステム コープデリ
配達エリア

1都11県
(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、福島、山梨、長野、静岡、新潟)
※上記の都県内でも一部配達に伺っていない地域があります。

1都7県
(東京・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・長野・新潟)
※上記の都県内でも一部配達に伺っていない地域があります。
配達(宅配)手数料 0円~270円 0円~220円
手数料割引 購入金額による段階課金
ベビー特典(満2才まで)
キッズ特典(小学校入学まで)
高齢者割引(満70歳以上)
福祉割引(障がい者、被爆者など)

 

 

購入金額による段階課金
赤ちゃん割引(申請から2年間)
子育て割引(小学校入学まで)
高齢者割引(満65歳以上)
福祉割引(障がい者)
免許返納割引(満65歳以上)
自然災害割引(52週間)
加入時出資金 1,000円
(福島のみ2,000円)
500円~1,000円
(地域により異なる)
増資 100円単位で任意 100円単位で任意
商品の価格 コープデリより少し高い パルシステムより少し安い
商品の品揃え コープデリより少し少ない パルシステムより多い
定期注文 あり(牛乳・卵・パンなど) あり(牛乳・卵・パンなど)
味・鮮度 安心・安全 安心・安全
ミールキット あり あり
宅配弁当
(夕食宅配)
あり あり
アレルギー対応食 あり あり
離乳食・幼児食 あり あり
日用雑貨品 コープデリより少し少ない パルシステムより多い
注文方法 OCR注文書
電話注文
インターネット(eフレンズ)
スマホアプリ
OCR注文書
電話注文
インターネット(eフレンズ)
スマホアプリ
LINE
支払い方法 口座振替
クレジットカード
口座振替

 

引落手数料 無料 無料
特徴 配達手数料が少し高い
配達エリアが広い
クレジット決済が可能
産直(産地直結)商品が豊富
配達手数料が安い
割引(減免)サービスが充実
品揃えが多く、安心価格
LINEでも注文可能

パルシステムとコープデリについて配達料金、価格、品揃え、注文方法、支払い方法について比較してみました。

  • より安心・安全な商品や産直商品にこだわりがある人はパルシステム
  • より沢山の商品からお手頃価格で購入したい人はコープデリ

となります。どちらが自分にあった買い物ができそうかなという基準にして頂ければと思います。

どちらも生協ですのでもちろん商品の安心・安全という点には力を入れていることは間違いありません。でも、さらに食品添加物や遺伝子組み換えに関する取り組みにこだわりがある方はパルシステムを選択する方がいいかもしれません。
パルシステムを利用したからと言ってコープデリを利用できないということではありませんので、どちらにしようか悩まれる方は資料請求や実際に組合員になってカタログを見てみては如何でしょうか?

まずは、資料請求がしたいという方へ
>>生協宅配の資料請求はこちら

生協に加入して、カタログを実際に見たりお試し利用したい方へ
>>生協宅配の加入・お試し利用はこちら

各地には色々な事業連合がある

関東圏はパルシステムやコープデリといった事業連合がありますが、全国各地にも様々な生協の事業連合があります。

  • パルシステム、コープデリ
    東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、福島、山梨、長野、静岡、新潟の1都11県で活動
    しています。
    (神奈川、福島、山梨、静岡はパルシステム、長野はコープデリのみが配達エリア)特徴はお互いに配達エリアが重複しており、組合員にとっては同じ生協なのになんで名前が違うのと少し紛らわしいですね。さらに神奈川県にはユーコープを始め複数の地域生協があるので利用者にとってはどこを選べばいいのと悩んでしまいます。
  • コープきんき事業連合
    大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山の5都道府県が集まった近畿圏の事業連合です。(兵庫県は参加していません。)特徴は、関東圏のコープみらいのような供給高が突出した生協がないことと、大阪の地域生協が3つもあることです。私は京都生協(実家)とならコープ(職場)で利用しています。
    生活協同組合コープしが(滋賀県)
    京都生活協同組合(京都府)
    市民生活協同組合ならコープ(奈良県)
    大阪よどがわ市民生活協同組合(大阪府)
    生活協同組合おおさかパルコープ(大阪府)
    大阪いずみ市民生活協同組合(大阪府)
    わかやま市民生活協同組合(和歌山県)
  • コープCSネット
    中国地方、四国地方の各都道府県が集まった事業連合です。特徴は生協ひろしまが最も事業高が高く、事業連合のリーダーシップ的な役割をしています。
    鳥取県生協(鳥取県)
    生協しまね(島根県)
    おかやまコープ(岡山県)
    生協ひろしま(広島県)
    コープやまぐち(山口県)
    とくしま生協(徳島県)
    コープかがわ(香川県)
    コープえひめ(愛媛県)
    こうち生協(高知県)
  • コープ九州
    九州地方と沖縄県の各都道府県が集まった事業連合です。コープ九州の特徴は何といってもコープみやざきです。組合員から寄せられる声をどのように対応すれば満足頂けるかといった事にものすごく力を入れている地域生協です。生協は組合員で成り立っている組織ということを大事にされています。
    エフコープ(福岡県)
    コープさが生協(佐賀県)
    ララコープ(長崎県)
    生協くまもと(熊本県)
    コープおおいた(大分県)
    コープみやざき(宮崎県)
    生協コープかごしま(鹿児島県)
    コープおきなわ(沖縄県)
  • 東海コープ事業連合
    三つの県からなる事業連合です。
    コープぎふ(岐阜県)
    コープあいち(愛知県)
    コープみえ(三重県)
  • コープ東北サンネット事業連合
    6つの県からなる事業連合です。一番大きな生協がみやぎ生協です。また、東日本大震災の影響を最も受けた地域でもあり、生協と農協など他の協同組合とのつながりが強いのも特徴です。
    生活協同組合コープあおもり(青森県)
    生活協同組合コープあきた(秋田県)
    いわて生活協同組合(岩手県)
    生活協同組合共立社(山形県)
    みやぎ生活協同組合(宮城県)
    生活協同組合コープあいづ(福島県)
  • 北海道生協協同組合連合会
    北海道は他の都道府県とまたがった事業連合ではなく、北海道に多数ある地域生協で事業連合を結成しています。中でもコープさっぽろが一番大きいのが特徴です。一度コープさっぽろは1998年に経営破綻したこともあって、事業高(利益)に重きを置いているのが特徴です。

上記の様に全国各地には事業連合があり、これらの上に日本生協連が存在します。私たち一般消費者にとっては日本には地域生協は一つにしてもらい、引っ越しをしても同じサービス、同じ商品を購入できるのが一番理想なのかなぁと思いました。(各生協思いや経営者が違うのでなかなかむつかしいのが現実ですが。。)

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